マルタ布帛は子ども服だけを50年以上も作りつづけてきた会社です。
人々の趣味や趣向、世の中の動きや流れが目まぐるしく変化し続ける時代の中でも、
子どもたちの笑顔や元気に走りまわる姿が
私たちの情熱の源になっていることに変わりはありません。

私たちが日々、どんなことを考え、どんなことを思い浮かべ、どんなことを目標に
服づくりをおこなっているのかをご紹介します。

新しい歴史をつくるために。
変えてはいけないものと
変わらなければならないもの。

子どもたちの笑顔と未来に寄り添う服づくりを目指して

私の生家が衣類に関する事業をしておりましたため、物心ついた頃から衣類に触れる機会が多く、自然と被服業界へと進んだように思います。

マルタ布帛株式会社には1986年に新卒で入社し、子供服一筋で気づけば35年経過した2021年に代表取締役社長に就任いたしました。
入社当時はバブル景気に湧いており、海外進出などもしてまいりましたが、経済の変化や少子化により、子供服業界を取り巻く状況は決して楽観視できるものではござません。

それでも「昨日があって、今日があり、明日がある」と前を向き歩みを続けております。
当社の運営する店舗でお見かけするお客様の笑顔に触れる度、今とこれからを生きる「子どもたちの笑顔を少しでも増やしたい」という思いを新たにします。

「笑顔」は世界共通の言語だと考え、笑顔が伝搬していくような企業を目指したい。
そこに私たちマルタ布帛の子供服が少しでも寄り添うことができれば。

1958年、大阪で創業して以来、そしてこれからもお客様の近くに寄り添う服づくりを続け、自然に優しい素材選びや機能性の開発など、未来に向けた子供服メーカーであることを目指します。

代表取締役社長 杉本敏彦
マルタ布帛株式会社 代表取締役社長 杉本敏彦

ひろげたい思い。

ささやかだけど、役にたつこと。

入社したのは1990年代中頃、就職氷河期と言われる時代でした。
私の父の勤めていた会社が当社と取引があり、そんな縁に導かれてのことでした。

当時はテイストが細分化され様々なブランドが乱立、そこからファストファッションの台頭、SPA(企画、製造、販売を貫して行う形態)中心の時代となり、アパレル業界の情勢が大きく変化していく過程を見てまいりました。

私自身が子育てをする日々の中で、散歩している何気ない子供の後ろ姿、洗濯をして干している時、ずいぶん着古したなと眺めた時、突然その子供服の良さに気づく。そんなことを経験することもありました。

私たちのような小さな会社にできることは限られているかもしれませんが、子供服は写真や映像など、一生残っていく子どもたちの思い出に寄り添うものであり、「ささやかでもお役に立てることがあるはず」という思いのもと、「子供服の良さとは何なのか?」を追求しております。

実直なものづくりを通し、当社の服の良さをお伝えしていく。
そして、お客様の選択肢のひとつとして認めていただけるような子供服を作りたい、
そこに当社製子供服の存在価値を見出していきたいと考えています。

デザインチーム統括 小林靖幸

つくる思い。

■佳山さんが担当されているブランドと特徴を教えてください
女の子用のブランド「PAL HOUSE」です。
PAL HOUSEはナチュラルテイストのブランドで、全体的な色合いも少しくすんだ感じのカラーをつかったり、杢調の生地を使用したりしています。
生地自体も綿100%のものを使用して素材感や着心地を大切にしてます。あと、レースやリボン、パッチワークなどをデザインに取り入れることで、手づくり感のあるやさしい仕上がりになることを心がけています。

■デザインする上で大切にしていることはありますか?
普段からセミナーに参加したり、できるだけいろんなお店を回ったりしてリサーチはするようにしています。トレンドに関しては、子ども服だけでなく大人の服も注意して、大人の服の流行りも少し取り入れるようにしています。
あと、大人の服と子ども服の違いとして、やはり子どもは肌が敏感ですから素材はできるだけいいものを使いたいですし、デザイン的には脱ぎ着のしやすさも大切だと思っています。

■デザインしている中で一番嬉しいことはなんですか
お客様の声を直接聞けたときが一番嬉しいです。いまはECサイト経由などでお客様の感想を聞くこともできますし、友達のお子さんに時々試着してもらったりもしていますので、そういう時の反応は刺激にも励みにもなりますね。

■これからの目標や取り組みたいことはありますか?
素材の良さへのこだわりはしっかりと守りながら、よりよいものを作りたいと思っています。
あと、具体的にはまだ考えている最中なのですが、マルタ布帛にしかないものを考案していけたらと思っています。

デザイナー 佳山 和美